フォト

高輪クリニック

無料ブログはココログ

« 来週4月18日(木)国会議員会館での講演します。 | トップページ | 【【【『魂医(ソウル・ドクター)―和合医療―』vol.4】】】 »

2013年4月11日 (木)

【【【『魂医(ソウル・ドクター)―和合医療―』vol.3】】】

魂医(ソウル・ドクター)Vol.3
―和合医療―

「『自律訓練法、自己内面との対話で人は変われる―守部昭夫著』
浦和駅前の本屋の自己啓発書が置いてある棚の前に似つかわしくない人影が
映っていた。

9歳になった雨情が、右手に何かを握り締めながら
じっとその本を見詰めていた。

文章を理解する能力が札幌に行って幻聴や
夜狂症がでるようになってから突如異常に高くなり、
マンガはもとより教科書も一度読むとほぼ内容が頭に残る。

そんな特技を生かして小学生低学年の頃から
本屋で本を立ち読みすることが多くなっていた。

「僕、すごいね、大人の本も読めちゃうの?」
立ち読みばかりで購入しない少年に、
女性店員が訝しげに訊ねた。

少年は右手を開き店員に語った。

「よくわかんないけど、わかんなくても、
風景を見ているみたいに文字が飛び込んできて
山や海を見るみたいでわくわくするんだ。
それとママからいわれたんだ」

「なにを?」
「僕、将来・苦しんでいる人、
困っている人を助ける人になりなさいって、
そのためにも本やまんがをたくさん読んで
一杯知らないことを知りなさいって・・・、」

恥ずかしそうに雨情が答えた。

自律訓練法の本を手にする雨情にさらに質問した。

「それでどうして、その本に興味が湧いたの?」

女性店員はニコニコ笑いながら聞いた。

「むかしから、お腹がすごくいたくなったり、
いろいろママを困らせてるんで、自分を変えたいんだ」

少年を女性店員は厳しめの目で見詰めて言った。

「お腹がいたんだったら、
お医者さんに行って治してもらったほうがいいわ」

「うんうん、お医者さんにいったけど、
仮病っていわれたから、自分で治すしかないんだ!」

雨情は、目の前のひとがなにを考えているか、
意図せず感じてしまう。

病院にいったときの医者は、
検査結果に問題がでない病気は病気じゃない。

主治医の『忙しいし、早々に帰ってほしい。』
との感情を痛いほど感じた。

この店員も、買わないなら帰りなさいと強く思ってるのに、
回りくどい質問をしてる。

「大人はママしか信用できない」

叫ぶとその本を掴み、レジに走り出した。

つづく、、、

■バックナンバー
Vol.1:http://wagoiryou.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/vol1-76c0.html 
Vol.2:http://wagoiryou.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/vol2-2841.html 

« 来週4月18日(木)国会議員会館での講演します。 | トップページ | 【【【『魂医(ソウル・ドクター)―和合医療―』vol.4】】】 »

ソウルドクター」カテゴリの記事