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2010年12月

2010年12月29日 (水)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑫知夫里島の風習

わたしは僻地治療で知夫里島というところにいきました。


知夫里島の方たちは、全くアイヌの方たちと同じ、自然と一体の感覚を持っています。これはまさしく縄文の考え方ですね。
この考え方を医療の臨床に生かすにはどうしたらよいかという、エッセンスなんですけれども、基本は自然と一体であるということです。


それからマクロビオティックでもいっている身土不二、旬のものを、自分の育ったところで食べるという考え方、それと、これがすごく大事なんですけれども、夜這いの風習が知夫里島に残ってるんですね。


これはじつは健康づくりにおいては、エッセンス中のエッセンスです。
協議のもとに夜這いは起こります。


昔は、女性はいろんな男性を受け入れるというような…あったんです。
そのときに、誰のこどもかわからないんだけれども、村全体で育てる。
ですから、その感覚から、こどもを全部自分のこどもとして、肝っ玉かあちゃんとして育てるという「仁」の基盤が、この夜這いの風習によってできたんではないかと思います。


逆に、性を抑圧して、これは一神教のやり方ですけれども、強欲資本主義につながっているということがあります。


『タオ・コード』という、ベストセラーの本に書いてあることですが、性のスピリチュアルな意味での解放というのは、おそらく、健康づくりにおいても大事なのではないかなというふうに思います。


そして、島の方たちはおおらかで、鍵をかけないんですね。心の鍵をかけてないのだと思います。


島では医者に家が与えられるんですけれども、鍵をかける医者は受け入れられないんですね。
いつも鍵を開けていて、郵便物が入れられていたりします。


わたしの家でひどかったのは、漁師さんは時化ると仕事できないんですね、で、わたしが与えられてた部屋は単身赴任だったものですから、掘り炬燵があって、麻雀には格好の場所だったんですね。
夕方診療が終わって戻ると、おかえりー、とかいって、漁師さんが麻雀をしているといった世界でした。


島の人たちは、精神的にも物理的にも、鍵をかけません。
そして彼ら、預金を知らないんですね。どれだけ借金があって、預金があるかっていうことを、ほとんどの方は意識していません。


知夫里島の人たちもやはり、いまだに縄文を生きているといえるでしょうね。


縄文人てすごいですね。政治も警察も、病院も医者も何もない、医療費全くただの世界ですから。


今後の日本の医療においてですね、バランスを取る意味で、われわれの原初の、スピリチュアルの部分に持っている、縄文的なものを引き出してくる必要があるかなというふうに思います。


**つづく**


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今後のセミナーに関するお知らせも併せてご覧下さい。

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2010年12月24日 (金)

【1月】和太鼓療育開催のお知らせ

高輪クリニック院長陰山の和太鼓の師匠、和太鼓奏者 壱太郎氏主催の和太鼓の実践によるヒーリングにつながる和太鼓教室が開催されますhappy01

和太鼓の初心者も大歓迎sign01
壱太郎氏が優しく和太鼓を一から指導いたします。とてもよい運動になり汗をかくだけでなく、壱太郎氏の太鼓の響きを聞きながら稽古することで太鼓の波動で心身が癒されます

1月13日の和太鼓療育は定員に達したため、
事前の御予約無しでの御参加は受け付けておりません。

【日時】
1月6日(木)21:00~22:00
1月13日(木)21:00~22:00
※1/13は、和太鼓療育後に新年会がございます。
1月20日(木)21:00~22:00
1月27日(木)21:00~22:00

【会場】サウンドスタジオ八泉 
〒210-0023 神奈川県川崎市川崎区小川町14-1仲章ビルB1

【対象】
メタボリック症候群、癌、アレルギー、膠原病などの難病の方、
鬱病をはじめとする精神疾患、脳梗塞後のリハビリ、運動不足の方、
老若男女を全く問わず誰でも参加できます。

【参加費】
初級コース限定10名(一時間2000円)
中級コース限定10名(一時間3000円)・・・・・・3月より開講

【お申込・お問合せ先】
高輪クリニック事務局
電話 03-5798-3133
MAILでのお問合せはこちらまで。

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今後のセミナーに関するお知らせも併せてご覧下さいhappy01sun

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2010年12月22日 (水)

年内では最後の和太鼓療育の開催です

高輪クリニック院長陰山の和太鼓の師匠、和太鼓奏者、壱太郎氏主催の和太鼓の実践によるヒーリングにつながる和太鼓教室が12月23日(木)20:00~21:00に開催されますhappy01

年内最後の開催となりますので、皆さま奮ってご参加下さい。

和太鼓の初心者も大歓迎sign01
壱太郎氏が優しく和太鼓を一から指導いたします。とてもよい運動になり汗をかくだけでなく、壱太郎氏の太鼓の響きを聞きながら稽古することで太鼓の波動で心身が癒されます


【会場】サウンドスタジオ八泉 
〒210-0023 神奈川県川崎市川崎区小川町14-1仲章ビルB1

【対象】
メタボリック症候群、癌、アレルギー、膠原病などの難病の方、
鬱病をはじめとする精神疾患、脳梗塞後のリハビリ、運動不足の方、
老若男女を全く問わず誰でも参加できます。

【お申込・お問合せ先】
高輪クリニック事務局
電話 03-5798-3133
MAILでのお問合せはこちらまで。

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2010年12月21日 (火)

水墨画家中野素芳先生迎春展~心の浄土~のご案内

今回は、中野素芳先生による
迎春展のご案内をさせていただきますhappy01sun

来る1月8日(土)に、水墨画家の中野素芳先生の迎春展~心の浄土~が銀座にて開催されます。
中野素芳先生には、国際和合医療セミナーにて迫力の席上揮毫をしていただき、毎回ご来場の皆さまより感動の言葉をいただいております。

この機会に是非、皆さま足を運ばれてみてくださいwinkcherryblossom

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【水墨画家中野素芳先生迎春展~心の浄土~】

<日時>
平成23年1月3(月)~10日(月)
午前11時~午後6時(最終日4時まで)

<会場>
サッポロ銀座ビル8階ロイヤルサロン

<アクセス>
・地下鉄丸の内線、日比谷線、銀座線 銀座駅A3出口
・JR有楽町駅より徒歩5分

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ご興味のある方へは詳細のご案内をさせていただきますので
高輪クリニック事務局までお申し付けくださいませtulip

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お問合せ先 高輪クリニック事務局
TEL 03-5798-3133
FAX 03-5798-3134
MAIL formmail@takanawa-clinic.com

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第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑪高輪クリニックでのアイヌ漢方薬臨床例

うちのクリニックでアイヌの漢方薬を紹介させていだいて、まだ歴史が浅いので、症例としては一症例プラスお一人の報告になりますが、今年の4月の11日にこられた43歳の男性ですね。


右の眼球が、とつぜん痛くなった、一か月前に。で、眼科にいったけれども、原因がよくわからないという方でした。
あと、強度の便秘がありました。喉のバイ…といいまして、なんか詰まったような感じがするという。
けっきょくこの方、お口のなかの金属を外したり、自然系の治療を入れて、最終的に症状が…ってときに、キハダというアイヌの漢方薬を出させていただきました。


頭痛、それから目の疼痛は10が、まあ2から3という表現でしたけれども、緩和されたというケース。とくにキハダを出してから如実に症状が消失しています。


で、この方基本的に最終的には9月26日の時点で、キユウオ…指数という、いろんな体の愁訴に対して点数をつけるもので、数字が大きければ大きいほどまずいんですが、23がですね、14まで減ったんですね。


キハダのというのは、心の中庸のバランスを取る、という心の効果があるようなんです。


で、奥様も連れてこられたんですね。
奥様はですね、ご主人様よりもちょっと症状が重くて、電磁波過敏症です。
携帯電話を使ったり、電磁波を浴びると動悸がしてしまって、日常生活が非常に苦しいという方で、この方わたしは処方してないんですけれども、ご主人がキハダをのむと調子がいいということで勝手にのみはじめてしまったんですね。


それで、奥様も、最終的に9月26日同じ日なんですけれどもにキュウオウヘル指数が31から19ということで、二人とも、体に持ってた不具合がだいたい6割ぐらいに減っているという、同じような数字の減少が見られました。


あとですね、初診時に奥様を連れてこられたときには、けっこう離れて座っていたんですけれども、くるたびにだんだん距離が近づいていってですね、9月の時点では非常に近い距離で、それぞれ治療の…も、笑顔で話し込むような光景が見られました。


それから9月26日の時点で、ご主人様の体を全体をチェックしたところ、非常にバランスがよくなっているんですけれども、唯一ちょっと下半身が使いすぎかなというような反応が出ました。
これは何かご夫婦の気持ちのですね、中庸のバランスを取る効果があったのかなというふうに、想像の世界ですが、考えております。


**つづく**


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2010年12月15日 (水)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑩行者大蒜にまつわるアイヌ神話

今年5月にですね、薬草を取りにいく会があるということで、またレラさんのところに伺いました。
そして、レラさんに連れられて、あそこに薬草があるから取ってきなさいということで取りにいきました。


ものすごく薬効の強いトクサという、一般名称「行者大蒜(ぎょうじゃにんにく)」ですね、これは抗ガン作用も強いし、精力剤として最高の薬草なので、取ってきなさい、あそこよ、と指差されたのが、断崖絶壁なんですね。


そこをアイヌの方たちは、さっさっさと登っていく。
おかしいなと思ったのは、みなさん鈴をつけてるんですね。なんの目的でつけているかというと熊が出る。熊除けをしながらその断崖絶壁を登らなければいけない。


で、レラさんは、3年前にわたしこの崖から20メートル落ちて心肺停止したから気をつけなさいよ、というんです。
ほんとに命がけの薬草取りをしてきたんですけれども、自分で取った薬草を患者さんに処方したり自分でのむと、これがまた、ものすごく味わいが深いんですね。なんか特別によく効くような気がします。


日本神話同様、アイヌの神話はたくさん残っているんですけれども、一つ一つの薬草に神話があります。


たとえばトクサを取るときには、ぜったいに、根っこごと取ってはいけない。
茎のところからぴゅっとつまめば1年後にはぴったりおんなじものが再生するらしいんですね。
そのトクサをぴゅっぴゅっぴゅと全部取っちゃったら、村長さんの股間がすごく腫れちゃったという神話が残っています。


後からからくる人たちのことを考えなさいということ、乱獲をしてはいけないという教えが神話のなかに入っているわけです。
神話というのは、すごいシステムだなと感動しました。


**つづく**


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2010年12月14日 (火)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑨アイヌの漢方薬いろいろ

そんな「入学試験」を経て、アシリレラさんから教えていただいたいろんな漢方薬を、いま使わせていただいています。


まず、きょうのレラさんのお話にもあった、キハダという植物。
これは和漢薬の胃腸薬にほとんど原料として使われているんですけれども、ゲンバンを煮出して使うといちばんいいということで、消化器系統と婦人科系の方に効果があるとレラさんはおっしゃっています。


いまクリニックのお客さんにも処方させていただいておりまして、胃腸障害とか、とくに自分自身の経験ですと二日酔いにものすごく効くんですね。ソルマック10本くらいの効果があるんじゃないかと思いますけれども。


それからハンノキ。これは夜寝る前に飲みなさいよと最後にレラさんがおっしゃられた木ですが、切ると赤い樹液が出てくるんですね。
カンキン成分非常に多く含んでいまして、鉄が非常に豊富です。


婦人科系の疾患全般と、不妊症の方に有効性があるということと、男性がこれを飲みますと精力剤になりますので、夜寝る前に飲みなさいよってどういう意味なのかなと思っているのですが。


それからラウラウ。マムシの頭みたいな「顔つき」をした植物で、植物全体を見るとですね、付け根のところが女性器みたいなんですね、で、上の方が男性器みたいなんです。
アイヌの方たちというのは、植物でも動物でも、すべてに魂が宿っている、その色形に霊性が現れているという考えかたなんですが、このマムシ草というのは、女性器と男性器、陰と陽のバランスが全部持ってるものすごいエネルギッシュな植物であるといわれているようです。
有毒アルカロイドを含有しているところだけくり抜いて焼酎に漬けまして、一か月後くらいに使い始めます。これが鎮痛効果抜群なんですね。


いまクリニックでは慢性関節リュウマチの方の疼痛緩和に使っていて、非常に効果があります。
それから脳の解熱効果が非常に高いということで、まだ内服はさせていただいていませんが、外用薬として、鎮痛効果が非常に高いです。


**つづく**


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2010年12月11日 (土)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑧アイヌ一万年祭とアシリレラさんの試験

この9月、アイヌ一万年祭に、いかせていただきました。ちょうど和合医療に関係のある15人くらいでいったんですが、すごいお祭りなんですね。
まず神を降ろしてですね、ご先祖さまの浄霊を祈ります。
トンボが、たくさん集まってきたんですね。なんかトンボが喜んでいるように感じられました。
そして踊り狂うわけですが、そのときの歌の歌詞が、ちょっとしびれる内容なので、聞いてください。


歌え、歌え、歌え、踊れ、踊れ、踊れ、
この狂喜こそが祈りだ、この歓喜こそが感謝だ
人はアイヌ(人間)として生まれ、いつしか、奪うこと、所有すること、支配することを教えられ、カムイ(神)から切り離されていくのだ
大いなる循環を取り戻すときがきた
血の絆から精神の絆へ
民族、世代、性別、種族、個を越えて、あらゆるボーダーを越えてゆけ

という歌詞を、ひたすら歌って踊りまくるという、すごいお祭りを、毎年やってるんですね。


そしてこれは今年の1月、アシリレラさんから、アイヌの漢方にはすごいのがいろいろあるから教えてあげる、ぜひいらっしゃいとおっしゃっていただきまして、いったんですね。
1月です。氷点下10度ですね。どこで寝かせてもらおうかという話です。


レラさんがおっしゃるんです….ゲストハウスとチセという二つのおうちがあります、ゲストハウスは暖房がついてます、もう一つのチセには暖房はついてない、ただメリットとしては、夜中寝てると神様が降りてきますよ、どっちがいいですか、と。
これはぜったい試してるよと、思ったんですが、いやあチセですよと、いうことで、札幌の院長の匠っていうのと二人で氷点下10度のところ泊まりました。


普段、囲炉裏で火は焚かないんだけれども、あなたたちのために特別火を焚く番の人をつけてあげますということで、とりあえず火は焚いてもらったんですが、もう藁葺き小屋で氷点下10度で風がぴゅうぴゅう吹いてますから、そのまま寝たら死んでしまうぞという、命がけの訪問だったんですね。


その火番の方が11時くらいになったら外に出ていったんですね。で、猫を一匹つかまえてきて、おなかに入れて火を消してそのまま寝てしまいました。
眠いから先に寝ると、火はつけてると危ないからということで。
で、匠っていうドクターと、これは寝れないよと。
たまたまお土産で持ってきたジョニ黒をですね、2本持ってたんですけれども、まだプレゼントしてなかったんですね。これはもう飲んで体をあっためないとまずいということで、二人でボトル2本空けたんですが、ぜんぜん酔えなかったですね。


ということで、壮絶な朝を迎えたんですが、レラさんの顔が、その前の夜と朝とぜんぜん違ったんですね。よくわたしの試験をパスしたなという感じでした。


**つづく**


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2010年12月10日 (金)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑦日本人は縄文人の遺伝子スイッチを持っている

で、われわれも、もう一つですね、遺伝子にALUという遺伝子、これはY染色体ですね、男性にしかないんですけれども、縄文人の化石を掘り起こしてみると、ほぼ100%ALCという遺伝子がありますが、アイヌの方は90%あるんですね。沖縄県民50%あります。
で、本土で調べると約25%ということで、まあ、単純計算なんですけれども、その考えかたからすると、われわれアイヌの血を四分の一は引いているということになるんですね。


で、きょうは、武士道の話とか、和の話とか、いろいろありましたが、われわれが、いろんなものが外からきたときに、うまーく取り入れて、喧嘩をせずに超平和主義で、われわれ独自の何かいいものを、他と相対することなく、作っていくという神道の考えかたですね。


仏教がきても、まあ、明と中国の仏教というのは、魂というものは人間にしかなかったんですが、それを、ありとあらゆる森羅万象すべての生き物に魂があるんだというふうに塗り替えたのは、日本の仏教です。


その考えかたというのはまさに神道、そのもとは完璧にアニミズムです。
すべての生命体に意識がある、魂がある、という考えかたですけれども、その原点は縄文にあるというのは、まちがいないと思います。


ですから、優性遺伝的に、魂の部分では、われわれ日本人は、縄文人のスピリチュアルをですね、ずっと継承している
まあ、肉体的なベースは当然、別かも知れない、朝鮮人の形が強いかも知れないけれども、精神性においては、縄文の精神というものを、すごく強い優性遺伝子として継承しているというふうに、わたしは思います。


村上和雄先生の遺伝子のスイッチオン・オフのお話になぞらえるなら、たまたま、戦後ですね、アメリカの文化経済政治が入ってきたがゆえに、本来われわれが持っているお宝の縄文の遺伝子にスイッチが入っていないだけではないのでしょうか。


しかし、もともとものすごく強い血を持っていますから、そこはちょっとのきっかけで、だーっと走りだす可能性が高い、というふうに思います。


**つづく**


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2010年12月 9日 (木)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑥縄文人は日本唯一の先住民

それからこれは東京大学の尾本恵一先生がいってるんですれども、低カタラーゼ血症、本土だと0.25%に対して、沖縄、アイヌの方は0.1%と少ないんです。


それからHLAという7つのタイプの遺伝子分布に関しても、アイヌと倭人とあえていいますが、アイヌと倭人に関しては一つのAグループ、同じクラスターを作ります。
Bグループでは、アイヌとフィリピンとか中南米のインディアンも一つのクラスターを作るんですね。


それからGPTのH型遺伝子はアイヌと南方民族は、同様に非常に低いんですね。
B型肝炎になったときの、HBS抗原の遺伝子のADRが朝鮮半島の住民に多くて、ADWはフィリピン、東南アジア、アイヌ、沖縄の住民に近いんですね。


成人T型白血病という白血病があります。わたしがおりました隠岐島の方も罹患率が高いんですけれども、九州の方と沖縄の方、それからアイヌの方に罹患率が高く、本土の方は非常に少ないんですね。


犬に関しても、なんとアイヌの犬の遺伝子は、秋田犬柴犬紀州犬の遺伝子から遠く離れていて、南方系の犬に非常に近いということがわかっています。


それからこれは埴原先生の日本の古代ってところからの推量なんですけれども、縄文時代の後半の推定人口は約16万人、そして弥生時代に入ってきて、朝鮮から渡来したのが約10万人、そして塗り替えられていない日本書紀、をひもといていくと、古墳時代の到来者がですね、紀元後4世紀から6世紀のあいだに、267万人入ってきているという、朝鮮人大量流入説が有力なんですね。


以上を推論にぴったり当てはめますと、こうなります。
倭人はですね、朝鮮人の流入者がその祖先になっているということ。それからアイヌというのはじつは縄文人倭人が混交を繰り返し、血は薄まっているものの、かなり純血に近い末裔である。
日本人はアイヌ=縄文人と倭人の混血である、そして日本の源流は、南方系モンゴロイドのアイヌと、北方系モンゴロイドの南朝鮮人の、これもハーフであるということですね。


縄文人の末裔は、アイヌ、琉球人であり、弥生、古墳時代にかけて北方モンゴロイドが渡来して、倭人の祖先になってるんだということ。
そして、現在の日本人で縄文人、アイヌ人の血を引かない方はまずいないということですね。


ただし、アイヌの血というのは、数的にも非常に微量に薄められている、ゆえに見た目はアイヌの方、琉球の方よりも日本人は朝鮮の方に近いという推論です。


縄文人、アイヌは日本列島における、唯一の先住民であるという可能性が高いというのが、ここ最近の形態学、遺伝子学からも推論できることです。


そして、これはきょういちばんのメッセージです。
アイヌの方たちは、これはわたしが直接伺わせていただいてわかったんですけれども、長い歴史を通じて、他国、他民族に侵略はされまくってもですね、侵略をおかしたことは一度もない、世界的に見ても稀有の、平和主義の民族であるということはまちがいないと思います。


**つづく**


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2010年12月 8日 (水)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から⑤頭部の形、耳垢のタイプ

まず形態学からですが、日本人の頭長、頭幅、頭長幅指数に関して地域差があります


東北の方、島根、わたしが僻地治療にいきました隠岐島の方もそうですが、裏日本群の方は、日本に広く分布する短頭長頭低頭、つまりおでこが長くて顔がちょっと詰まってて、身長はわりと低めで眉毛が濃い、という特徴があります。


で、それに対して、近畿、畿内の方たちは、逆に、身長が高くておでこが短くて、顔が面長という傾向があります。


東北とか裏日本の方たちと、じつは、縄文系の骨格というものが一致していて、かついちばん典型的な形態学的に近いのはアイヌの方たち、および琉球の方たちだというふうにいってます。


次は人類学者が出してきた、いろんな論議です。
血液の、Rhのマイナスがありますけれども、そのうちのCDEの遺伝子の発現がですね、アイヌと沖縄の方が、本国の方に比べて著しく高いですね。
アイヌの方が12%、沖縄の方が7%。それからRhの陰性自体が、アイヌの方が3.45%、沖縄1.22%に対して、本土では0.36%。たしかにRhマイナスの方を本土で見かけることは非常に少ないです。


それからGN遺伝子というのがありますが、これもアイヌと沖縄の方が少なくて、4%4%ですね、本土の方が10%、という違いがあります。


それから、わかりやすいのは、耳あかですね。湿型の耳垢の頻度は朝鮮人7~12%、和人14~20%、アイヌは46.3%、台湾人41~75%、インドネシア人52~61%というように、南方の種族はこの頻度が高いのです。


みなさん、どうですか自分の耳、耳垢ですね、湿ってますか、かさかさしてますか。わたしはかさかさしてますから、朝鮮人型ですね。顔つきも朝鮮人型でしょうか。


**つづく**


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2010年12月 7日 (火)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から④東洋医療の本質は「仁」にあり

そもそも、日本人とはなんぞや、ということに対して、これはとくに戦前ですが古代史学者は「大和中心史観」というものを共通にとらえていました。


7世紀以前の日本の歴史というものは、戦前は古代史の研究「皇国史観」というものに基盤があって、それによって、真実の古代史が塗り替えられていた可能性がある、ということなんですね。


大和中心史観によれば、古代史や考古学の研究が、日本単一民族論に限ってなされています。
中曽根首相もいいましたね。世界で唯一、単一民族の日本ががんばらなければいけないと。


それから古墳の実年代ですね。きょうマーク・エステルさんからもお話いただいた日本神話の基盤の日本書紀の記述に基づいて推定されているということなんですが、ここへきてですね、けっこうすごいことがわかってきてるんですね。


じつは、これは遺伝子学、形態学からの結論ですよ、日本書紀は、5世紀における百済天皇による大和王朝の成立を隠して、応神などの実在の天皇から神武という架空の初代天皇を作り上げた可能性が否定できないということですね。


そもそもギリシャ神話も日本の神話も同じですけれども、神話というのは、いにしえに作られ、いま現在においても有効な叡智を秘めているものなんですが、基本的には、真実とフィクション、作り話のミックスされたものです。
天皇に関しても、内容がフィクションだというふうに、形態学者、遺伝学者がいい始めているということは、すごい大事件だと思います。


日本書紀ではなんと、神武天皇だけでなしに、9代までの天皇がフィクションの人材であって、実在の人材ではないといってるんですね。


それから大和王朝の邪馬台国の女王卑弥呼に応神を見立てたというところで、この大和王朝が邪馬台国の後進であるというストーリーも、これは違うといっています。
で、応神の次の継代の虚像である仁徳天皇ですね、ここまで否定してきています。


つまり、日本書紀は、大和民族を単一民族とするために作られた虚構の可能性が高く、大和中心史観がそれを踏襲しているといいきっているわけです。
たしかに戦前、列強と戦うためにはこの大和中心史観はすごくいい理屈でした。
これを否定すれば、基本的には牢獄に入れられてもおかしくないという時代がありました。


この理論はですね、古代史学においてはずっと尾を引いているんです。
ところがここにきて、形態学ととくに遺伝子の解析ですね、縄文人の化石が出てきて、DNAの鑑定をしたところ、なんとすごいことがわかってきたというのが、次のお話になります。


**つづく**


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2010年12月 4日 (土)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から③東洋医療の本質は「仁」にあり

今後の医療を考えるにあたって、武士道に最初に出てくる「仁義」の「仁」「義」というところに、わたしは答えがあるのではないかと、わたし個人の経験体験から強く確信をしております。


「義に過ぎれば固くなる。仁に過ぎれば弱くなる」という、伊達政宗の言葉があります。
この言葉を見たときに「義」というのは、まさに現状の医療の世界の西洋医学であると思いました。


エビデンス、つまり証拠に基づいて、これはこうであらねばならない、と非常に信念に基づいて、そこから外れれば勇をもってばっさり切るのが西洋医学です。
上意下達、分離をして上下関係、秩序を作るという考え方が「義」に込められているというふうに、わたしは思い込みました。


そして「仁」こそが、民間療法、東洋医療の持っている本質であり、それをもって診療を行うのが東洋医療の本質だと、そういうふうに思ったんですね。


「仁に過ぎれば弱くなる」の「弱い」というのは、経済的な面です。
東洋医療の世界、民間医療の世界というのは、非常にスピリチュアルな世界を追いかけて夢があるし、患者さんに対して希望があるんですけれども、経済的な基盤が弱かったり、本質的な意味で、ちょっと弱い面がある。


一方の西洋医療というのは、西洋医学という楯をもとに、とくに民間療法と戦ったときにはとても強いんですね。
先日もホメオパシーが非常にマスコミでたたかれましたけれども、「義」というものの強さを見せられた気がしました。


しかし、私自身は、アイヌの方たちとの出会いを通じて、「仁」と「義」のバランスを取るという感覚は、そんな浅いところにはない、というふうに感じております。
なぜ、そういふうに思ったかというお話を、ちょっと聞いていただけたら幸いです。


**つづく**


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2010年12月 3日 (金)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から②九州歯科大学空手道部監督の教え「先の先」

そもそも今回の和合医療というテーマなんですが、わたしが和の感覚に興味を持ちましたのは、大学に進学して、巧みな勧誘にひっかかりまして、空手道部に入ったのがきっかけです。


九州歯科大学という歯学部の単科大学に入ったんですけれども、いまも海外に遠征にいくときに講師として同行される、S先生という先生が、空手道部の監督さんでした。
S先生のお顔は、非常に恐ろしく、とても歯医者に見えないどころか、堅気にはちょっと見えない方で、とても怖かったんですね。


練習も厳しくて、長いときは夏合宿は一日8時間練習でした。
歯学部の学生は、ほとんど空手道未経験で入部しますが、他の大学は4年間であるのに対して、われわれは6年間あるといえばあるんですけれども、最終的に、5年生6年生のときには全日本に出るレベルまで鍛え上げられました。


そんななか、いろんな思い出がありますが、海岸でダッシュをしているときにですね、目の前がくらくらきまして、先輩に、このままでは失神してしまうので、ちょっと休んでいいですかといったところ、走りながら失神しろといわれまして、そのまま走っていったら、ふっと、ランナーズハイのような状態になったという経験がありました。


あとは、小倉駅前で殴打事件がありまして、S先生を、OB会が終わって見送りにいくときに、S先生よりOB一期下の先生を先にタクシー乗り場に送りにいってしまったんですね。
それだけの理由で、S先生をプラットフォームに後から見送りにいったときにですね、いきなり殴打されまして大出血したんですよね。


それで黒山の人だかりができるというような、すごい壮絶な学生時代を送ったんですけれども、そのS先生から、空手の本質はなんぞやというキーワードで「先の先(せんのせん)」という言葉をつねに教えられました。


これはもともと合気の言葉なんですけれども、一対一で相対したときに、先んじて、相手よりも攻敵して先にぶっつぶすというのが「先の先」。
それに対して「追の先」とか「後の先」はですね、カウンターパンチ、あるいはさばいてから突きを戻すっていうのが「後の先」なんですが、学生空手は「先の先」だと、S先生はおっしゃるわけです。
とにかく開戦して、相対したら、×がまんなかにある、それを先に踏んで、相手よりも突きを先に出すんだという「先の先」というのをひたすら指導されました。


6年間空手道で鍛えられてですね、自慢ではありませんが、わたしも全日本に2回ほど出させていただく経験をさせていただきました。
6年生の卒業間際に、S先生と恒例で6年生だけが飲みに連れていってもらえる会があるんですね。僕らが天下の監督と少人数で飲みにいけるという珍しい会なんです。


このときS先生が、わたしはずっと「先の先」というのを教えてきたけれども、ほんとうの意味での「先の先」というのを教えてやろうとおっしゃったんです。
「先の先」というのは、じつは、相手より先に突くということではない。相対した人間が、攻敵心を持ったときに、それを先に察して攻敵心を出ない状態に平和な感覚にすることが「先の先」の本質なんだと。
それを身をもって知るには、まず学生空手としてぶつからなければならない。わたしは違う意味での「先の先」を教えたけれども、社会人としてこれからはほんとうの「先の先」を生きていけ、というお言葉だったんですね。


これはまさに、武士道でいう仁義の世界の「仁」の世界ですね。
肝っ玉かあちゃんの持っているほんとにふかーい愛情からの「先の先」という言葉を教えていただきました。

で、そのS先生が、さきほども申し上げたように、ものすごく恐ろしい顔をした方で、言動もまことに激しいんですけれども、じつは、ずーっと毎日、日記をつけてらしたんですね。
6年生の卒業間際に、お前の1年生のときにはこんなことがあった、3年生のときにはこんなことがあったと、お前が主将のときに小倉駅で殴打したけれども、お前が感じた痛みは俺のこぶしのほうがずっと痛かったんだというのを、すべて日記につけていらっしゃったんです。
じつは精神を鍛えるための、これは一つの修行だったんだと、よく耐えたのう、とおっしゃっていただきまして、私は号泣しました。


これこそが、きょう舩川さんからも氏家会長からもいろいろお話をいただきましたけれども、武士道でいうところの「仁義」の「仁」の世界だと思っております。


**つづく**


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2010年12月 2日 (木)

第四回 国際和合医療セミナーでの講演「縄文医療の臨床」から①医療とは....答えは自分自身のなかに

こんにちは、陰山康成です。

お知らせ以外のブログを、大変ご無沙汰しておりました。
はや師走。
皆様お元気でお過ごしのことと思います。

お久しぶりのきょうから数回に分けて、先だって、
京都で開催いたしました第四回国際和合医療セミナーでの
私の講演「縄文医療の臨床」の内容をお送りいたします。
お楽しみいただければ幸甚です。


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ご紹介いただきました陰山でございます。


本日は、私、最後の講師を務めさせていただきます。
長い時間ほんとうに、ありがとうございました。


この会は一か月ほど前からクリニックのほうで集客を担当させていただきましたが、当初は申し込みの数が30名ほどだったんです。
まさかこんなに大勢の方に集まっていただけるとは、思いませんでした。
最近とくに、人との出会いが大きくて、ものすごく、運気が回ってきています。これはけっこうつながっているなという感覚を覚えることがとても多いんです。


さきほど丹羽正幸先生からも話があった、ギリシャ神話の医療の神様、アスクレピオスがですね、医療とはなんぞやという質問に対して、医療というのは、自分自身がどこからきて、自分自身は何者で、いったいどこへいくのかという、探し物の旅なんだよと答えています。


わたしも医療に関して、そんな思いをもって、ずっと臨床をこなしております。


インドにいったり、チベットにいったりですね、いろんなところにいったりして、おそらく答えは外にあるのかなという思いでいろいろ回っていたんですけれども、ふと、最近は、アイヌの方たちと出会いまして、答えは自分自身のなかにあるんだと、午前中の氏家五十六会長のお話にもありましたけれども、そんなふうに思っています。


そして、きょうはこの講演の、最後の1分にですね、この話を聞いたら、いかなる問題も解決しうるという、自画自賛の、自分で話すのもわくわくするような、すごい話をさせていただきますので、どうかその最後の1分に期待をしていただきたいと思います。


**つづく**


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